新年も十五日が過ぎ、すごく寒い日が続いたのもようやくマシにと
言うか、小春日和のようなおだやかな晴天になった。
会社勤めをしていた時に、鏡餅を切ってぜんざいを作る習慣を残して
いて食べたな。今もしてるかどうか知らないけど、のんびりしていた
んだろう。お昼の休憩になると女子社員の殆どが、お弁当を持ってき
ていてそれも皆が母親に作ってもらっていた。私だけ自分で作って
母親は仕事してたし料理が嫌いで弁当は高校卒業まで嫌々作ってたし
半分はお金をもらってパンを買ってた。親が仕事してる娘に三十過ぎ
てどうかすると四十過ぎても弁当作って持たせているのに、びっくり
した。途中で仕事場が変わり外に出て喫茶店でランチするようなり
気楽になったな。昨日から緊急事態宣言なり酒場は午後七時でお酒を
出さなくなり、行きつけの店も同様で遅めに来る客が少し早めに来る
元々ここは開店が早いが六時には満席になった。サバの煮付けと
生ビールを飲み相撲をテレビで見ながら、知り合いとボソボソ話す。
帰る少し前に、おにぎりを注文して一個食べるとすごくおいしくて
感動する。いつも人の為に、おにぎりを作っているし自分も食べる
けど、他人に作ってもらうおにぎりがこんなにおいしいとは。と
思う。大袈裟だが死ぬ前にこのおにぎりを食べて死にたい。とか
ふと思う。おにぎりの力てあるんだね。