朝早くに、台所がガタガタする音で目が覚める。そうか、家人が伊豆から帰って
きて今日から仕事へ行くので起きてコーヒーを淹れてるのだな。二日間すごく
静かでよく寝れたなぁ。母子家庭て、こんなのかなと思ったが現実は母子の人は
大変なんだろう。また、うるさい日常が始まるんだと思う。と何だかうんざり。
しかしカフェでこの頃よく話す女性の英さんは、今夜ダンナが帰ってくる二日
気楽でよかった、と話してたらボソッと、ひとりになるとテレビに話したりす
る様なって頭おかしくなったんか私と思うで。と言われた。英さんは最初の主人
は肝硬変で三七才の時に亡くなり、二度目の主人も肝臓ガンで亡くなって今は、
ひとり暮らしだ。苦労も多いと想像するが、話が楽しくよく笑っている。専業
主婦の同じ年ぐらいのおばさんはグチとお金の話ばかりする人が多いので苦手
だしね。まだ、おじさんの方が話題も多いし面白い人が多い気がする。カフェ
に七十代の年金暮らしの、おじさん二人組とも知らぬ間によく話すが、保久良
山で知合って帰りに、コーヒー飲みに来て長い時間話している。気が合うみたい
で友だちなんだなと見ていて思う。この頃、一人が高齢の彼女が自宅で倒れて
入院して元気が無かった。見るからにしょんぼりして大人しかったが、今度
施設に入りこれから月いち面会に行ける。と少し元気になってその説明を相方
がしてくれる。それは良かったねと私もよろこぶ。何となくだが、男の人の方
が友だちのつながりが強いんじゃないかて思うな。長い間続くみたいだし。
韓国語で、友だちのことを「チング」て言う。映画もあった。あれを見てても、
男同士の友だちの絆みたいなのを感じるものがある。