七月の大暑の日だった。どおりですごく暑い一日、一年で一番暑い。朝五時半に
目が覚めて、南の海の方へ線香を立てて手を合せる。ライターが消えて非常用の
喫茶店のマッチを使った。ウチから南に、海は見えないけど近い。九階に住んで
いる人は、ベランダから海が見える。手を合せて、なんとなく気が納まったな。
昨日は、朝からメールがきてそれが死神からのようなメールみたいで、ずっと
気分が塞いで仕方無かった。要らないよ、こんな知らせ。て思ったな。それで
午後からなんだか我慢できなくて、行きつけの店へ行きビール飲み厚揚げの焼いた
のをつまんでいたら、二宮さんが来て元気ないのがわかったらしく一杯おごって
くれる。それで、少し話しするとやっと普通になってきた。お見舞いに土曜に
行くのも断った。だんだんと、こんなメールばかり増えていくんだろな。この
一番暑い日に。