朝は小雨、あらまぁ又雨かいなと思うと今度はパァーと晴れて陽が
射している。その空に虹が掛かっているのを信号待ちをしている時に
見上げた。虹をこんなに近くで見たのは何年ぶりだろう
花森書林で買った「麻雀好日」吉行淳之介(毎日新聞社)を見つけて買い
読む。私は麻雀は今まで二回しかしたことが無いしルールも忘れてしまい
それでもちと必要に迫られて覚えようとしたことがある。この本は麻雀の
ことを書いたのだが作者の文が優れているしユーモアもあり読み物として
も面白いし、後輩の福地泡介の挿絵もおかしい。二人は麻布中学の先輩と
後輩で麻雀仲間だし気が合う。吉行淳さんが1994年に亡くなり、ひと
回り以上年下の福地ホーさんが後を追うように急死した。麻雀好きな人
は一言でいうと不摂生だらけの生活になり、徹夜は多い食事は不規則で
指の運動ばかりで運動しない等体に良いことは余り無い(らしい)
本の挿絵は似顔絵が沢山でてそれも面白いが、吉行さんの似顔絵は
山藤省二(漢字あってたかな)のが有名で、ひどい顔に描いて本人が
怒ってしばしば、山藤のヤローがとなったりある時は山藤画伯になる。
和田誠も最初に似顔絵を描いたのが吉行さんで似顔絵を描くコツを
対談の挿絵をずっとしてきて自信がついたと書いていた。軍服姿で
ネギをくわえながら死んでるのを描かれたりして、怒っても相手の
ジョークと才能を認めていたな。そういえば山藤画伯はずっと入院
して某週刊誌の連載を休んでいたけど再開したと少し前に知った。
白髪の長髪姿で、まるで仙人みたいな写真を見て不死身だねと
思ったもんねー