十月も終わり間近の水曜日は晴れ。暑くもなく寒くもない秋の日。
ずっと遊びに行くこともままならなかったが、たまたま行きつけの
飲み屋で話すようなったM夫婦に誘われて、明石へ上手い魚を出す
立ち呑み屋へ行くことになり結構楽しみにして出かける。駅で待ち
合わせて、もう一人も加わり四名になる。電車に乗り四人掛けの席
に落ち着くとMさんが缶ビールを出し須磨の海を眺めながらビール
を飲む、旅情気分だにゃー
明石駅に着き、ぞろぞろと歩いて魚の棚の市場を通り抜けたすぐ近
くの路地にある、いかにもタチノミな感じの店に入るとまだ昼過ぎ
なのに、ほぼ満席だ。おじさんが多いがおばさんも居る。コの字型
のカウンタ回りに、さかなのアテがズラッと並んでいる。古い店で
常連ばかりな感じで、なんだか深夜食堂の感じと似てるな。立ちな
がらビールで乾杯する。ひとりじゃちと入りにくいがMさん等は
よく来てるので店のおばちゃんとも顔見知りで、次々にアテを
注文して飲み椅子が空いて簡易椅子に座る。こんな完璧な立ち飲み
で飲んだのは初めてだ。午後二時から刺身が出て、太刀魚やまぐろ
イカ等の魚がすごくおいしくて食べてしまう。さすが明石だ。
二時間ほど昼間から良い調子になり、会計は一人二千五百円だった。
近くなら、しょっちゅう来たい店だ。帰りは各駅停車でゆっくり
話しながら帰る、皆同じ駅の近くに住んでいる。こんな立ち飲み
ツアーまた行きたいなぁ。