四月の雨が週末に一日降り続き、日曜は雨は止むが朝は肌さむい。
車で東へ走り芦屋川べりを走ると、いつもは全然無い水がとうとうと
流れて河口から海へ注いでいるのを車窓から眺める、川なのに水が
流れているのが珍しい川、海は曇り空の下なんだか灰色に近いな。
ずっとこの風景は変わらずでホッとする。まぁすぐ東側は人口の埋立
地が広がってるけれど。この一週間、「海辺のカフカ」上・下を読ん
でいて土曜の夜に読了した。実は私は村上春樹の小説はここ数年のは
読んでいない。というか読めない。「1Q84」迄は本を買って読ん
だ、「海辺のカフカ」は出てすぐに読んだきりで二度目の今までの間
に十年ぐらい間があったし面白かった。海辺とは香川、高松の海の
ことで個人の大きな屋敷を図書館にした場所が中心に物語は書かれて
いる。そこに大島さんという、魅力的な図書館員がいるとなるのだが
実際に、一度だけ高松へ当時フェリーに乗り四国へ渡り行ったこと
があるのだが、小説に出てくるような洗練されマツダロードスターを
スマートに運転して「マクベス」の一章をすらりと暗唱したりする人
が沢山いるような所とは悪いけど思い浮かばない、田舎の感じしか
無い。海の風景は印象に残っている。率直な感じです。まだ松山の方
が都会だと思う。しかし「世界の中心で愛を叫ぶ」も舞台は高松だ
なにか小説家がひかれる場所なのかも知れない。この小説には東京
の中野区野方から、ナカタさんも高松へやってくるが私はナカタさん
も好きだ。大島さんの次に。