九月二十日。朝は、やっと暑さが感じなくて、えいやっと思いきって用意
して午前九時に家を出た。駅までの道は、通勤の人も多い。大阪まで乗り
駅で地下鉄まで地下街を歩くのも五月以来、暑くなってから今日までほぼ
四か月この道を歩かなかった。良くやるよ、て自分で思うな。しかし地下鉄
に乗ろうとして、はて古書会館て谷町四丁目か六丁目のどちらだっけ?と
迷う。覚えてないんだよ、多分六丁目だろと思い駅で降りて様子が違う。
これは間違えた。と思いまた反対側に来た電車乗り戻ると見慣れた駅に出る。
あんた一体何回来とんねん。と自問して坂を歩いてると、なんだか私バカ
よね~て歌が聞こえてくるよ。それで古書会館に入る前に、かなりへこんだ。
ここへまともに来たのは、一年前の九月半ばで自慢じゃないが私は方向音痴
で谷町四丁目駅から十五分とかで、たどり着けるワケない。詳細な道淳を
教えてもらってても出口間違えて迷ってたどり着いたし。その後も三回目
まで迷い、四回目でようやくまともに歩いて着くようなったのだ。スマホ
ナビも使えないし。それで安心してたら、降りる駅を忘れてるよ。今回で
十回目だ。夏は暑すぎていけなかったのよ。古書会館までの道を歩いてると
なんだかまた戻ってきたんかな。て気持になる。こじんまりした古本市だけ
ど、まとまってて結構手ごろで掘り出し本もある。先月は、汚い本売って
やや事件なったせいか人出は多くはなかった。今月は古本市が無くて朝に
気がつくとリュック背負って大阪へ足が向かってたんだね。古本病だし
暑いけど一応冷房が入っている中をウロウロしてると、落ち着いてくる。
初めてここで買った本は、「昔日の客」関口良雄 昭和53年三茶書房
で、本ともの兄さんに目の前に出されてすすめられてパラパラ見て、すぐ
買った本。一万円に少しお釣りの私にしたら高価なのだったけど買って
よかったと今も思ってる。それからは月一に休まず坂をのぼり行ってた。
今日は三冊だけ買ったが、自分なりに良いの買えたな。と思うし古本が
沢山並んであるのは楽しい。帰りは、またひどく暑かったけど。