十月二三日、少し暑いぐらいの晴天。この日は競馬のG1、菊花賞のレースがあった。
私は競馬を見るのが結構好きで、子どもが小さい頃に家で日曜の三時過ぎにテレビ
で競馬をよく見て、馬が走るのって何か良いなぁ。と思い、その後に本屋に行くの
に元町へ足しげく通うことも多くなり、G1の大きいレースだけ千円ほど馬券を買う
事もある。すごい人でJR元町駅西口から目の前のJRA(場外馬券売場)へ行列が続い
てる光景もままある。そこで買ったので大分前だが年末の有馬記念を千円買い、
クリスマスイブの午後に買った馬が駆け抜けて優勝したのをテレビで見た時は本当
にうれしかったな。良い年になって終わったーとしばらく機嫌がよかった。全く
ええ気なもんである。人に買いに行って貰ったり頼んだりしない、自分で買いに
行く。その競馬で、行きつけの店で競馬好きな某さんが週末に来る客にグループ
買いを提案してお金を集めて馬券を一人で買うより十人で例えば千円買えば確率
が高くなり当たり易いと何だかこれ、大丈夫かいなと聞いてて思うのを始めた。
最初に大当たりが出て、十人に数万円配当があり一気に増え二十人になった。が、
声を掛けた親が仕事が忙しくなり徹夜だったり店に来れず集金できなくなり店の
人が代行したり夏の間、まるで当たらなくなったりしだした。それが代行して
仕方なく集金していた二十人分の会費?が合わなくなって責任問題になりそうで
怒ってやめると突然やめた。菊花賞の二日前の出来事だった。親役の人に連絡し
精算して残金をひとりづつ封筒に入れ返すのを店でしているのを見ている。
これからて時にね、と思ったが何だかそんな事が起こるような気もしたな。私は
入らなかった。日曜にちと用事もあり、電車に乗って本屋へ行った時に元町へ
行こうか迷ったが、近くの西宮にした。予想していた番号をメモして電車に乗る
前まで、どちらへ行こうか決めかねていた。新刊本屋で捜していた本はなかった
その前に席をとっていたカフェで店員に少し注意されたり気が余り良いこと無い
事があったりした。外のテラス席でアイスコーヒー飲み、本を見て疲れると席に
戻り座っていたいつもそうしていた。カフェと本屋は併設しているしね。うるさい
世の中になっている。それで家に帰り、三時過ぎにテレビで菊花賞のレースを見
て何となく手帳につけた予想のメモを見ると、なんと的中しているやないか。
ガーン、自分でも情けないぐらいがっかりした。元町へどうして行かなかったのか
やれやれ