十月もあと二日に、いきなり寒い日がありそのせいか血圧が二百近くまで上がる。
その数字を見て、余計に頭がクラクラして慌ててクスリを飲んだ。ずっと低いま
まだったし少しショックだった。こういうのデジタルショックて思うな数字見て
ガーン。てなるのね。今は普通、血圧のクスリもバッグに入れて持ち歩いている。
去年の今頃に、やはり生協で測った時同じぐらい血圧がありショックを受けたが
クスリを持ってなかったし病院にも行かねばと思いながら行かなかった。いきなり
寒くなった日と日記に書いてある。こわいですねぇこの時期は。
えらんだ堂フェア用の本を用意して1003へ送ったのが昨日。その為に本を出し
ていたら、古いプレイガイドジャーナルが出てきた。四十年前ので、表紙に村上春樹
が文を載せている。十一歳の時のクリスマスに親からステレオを買ってもらい、
レコードがついていて全部クリスマスソングだった。そのビングクロスビーの
ホワイトクリスマスを何回も聴いたとある。このレコードをかけて同曲を何度も聴く
のは小説にも出てくる。子どもの頃に聴いたレコードて変に覚えてんだよね。
私は音楽が好きになってステレオを親に買ってもらったのは、十七歳の時だった。親
は音楽にまるで関心無い、演歌しか知らないてタイプだった。ステレオにレコード
をのせて針を落としクルクルと盤が回り音楽が流れてくるのは楽しい作業だ。
仕事しだして四段組の大型のステレオを自分で買い、レコードも集めて結婚した時
も持って行ったが、震災で家が全壊してこわれてしまい長い間そのままで家も何度
も転居したりした。その頃はCDラジカセを買って聴いていた。それがモトコー
を歩いていたら中古レコード屋の店先で始めて買ったレコードを見かけて衝動的に
買い、するとどうしてもステレオが欲しくなる。そんなの電器屋でも売ってない
そう嘆いていたら友人が、きちんとしたプレーヤーのステレオがあるよと教えて
くれて通販で一万円で買えた。家に届けられたのを出して部屋に置いて針を落とし
てレコードから音楽が流れてきた時は、十七歳の時の気持が少し蘇ったような気
がしたな。レコードは良い、CDとは違う音にあたたかみがある。今もきちんと
鳴る。