寒の戻りの雨が降り、寒い日。東京は桜の花の上に雪が降っている。ぶるぶる
この頃、某新聞の日曜版に大森一樹さんの映画にまつわる思い出のコラムが、
連載されている。大森監督は亡くなっているけどその前に原稿を書いていた。
今日は、村上春樹さんのこと。とタイトルがつき興味深く読んだな。1979
年に「風の歌を聴け」でデビューした小説を読んだ時の「ああ、わかる」て
なる芦屋の猿公園や海辺の光景などは同じ故郷を持つ人間だけが感じる。特別
なモノがあった。村上さんは芦屋の精道中学の先輩で大森さんも先輩だ。今日
のコラムに、中学の国語の先生の広井先生が中三の時に担任した学生に中学生
とは思えない小説を書く学生がいた。と大森さん等に話した時、村上春樹の事
だと確信した。とある。その後に映画化したくてジャズ喫茶へ本人に頼みに
行ったのが会った最初で最後だと。芦屋には芦屋会館通称アシカンと呼ばれて
た映画館が一軒だけあった。そこに住み込みのおばさんが仕事していたとか、
地元の子どもでしかわからない会話があり、村上さんは映画化を承諾したと。
今はアシカンもとっくに無い。私は「赤ひげ」をここで観たな。映画も勿論すぐ
神戸の阪急会館へ観に行った。その後にビデオでも何回もみた。駄作だとの声
もあるが私には大事な映画になっている。しかし、中学の国語教師の広井先生
が、わからない。国語の先生が誰だったかも覚えてないし名前も知らない。
すっぽり記憶から消えている感じだ。おそらく別の先生だったんじゃないかと
思う。前も書いたが、中学は良い思い出が無い荒れた学校だった。卒業式の
送辞を書けと担任に言われたが、イヤでやる気なく書いたら後で没になった
イヤだよ、卒業式で立って送辞を読むなんて、こっぱずかしい。