六月なって、すごい雨の日。一日大雨で降られるが朝九時に郵便屋さんが
配達あり、前から注文していたノアの本だった。この本も時間が掛かった
けど、すごく欲しかった本だし手り本をみて読むとすごい内容だし待った
甲斐あったなぁと、しみじみうれしくなる。詩人だが尼崎で工場を経営し
て経営難でずっと金策に走りまわり最後は破産した。芦屋に自宅があり
破産した時も父親が美術品を売らずにもっていたとかひと昔前の芦屋の
社長の家には割によくある話だが、作者の書く文は素直に入ってきて嘘
が無い。最後まで見栄やウソで虚勢を張るのが普通だ。この本も大事に
したい「わが敗走」。目録をみて少し全部買いたくなるが、とりあえず
やめておく。
大阪の古書会館で月いち古本て古書市があり、十五年ぐらい前に始めて
行ったな。方角音痴なので地下鉄の駅から迷いながらやっと着いた。入口
の前で椅子に座った古本屋おやじ等が私が入ろうとすると一斉にジロッ
と見て、女が来た!てなった。その頃はまだ若かったし女性が殆ど居ない
せいぜい古本屋女房ぐらい。なんだか古い黒っぽい建物で中も倉庫みたい
で暑い。本を見てる間も見られてるのがわかる。すると今度は一斉に
「こんにちは!」と声がしてみると、山本氏が入って来たのがわかる。
古本屋をする前で帽子を被り、やあやあて感じで入って来て、顔見知り
つうか三月書房とかでバッタリ会い話したことがあり、少し挨拶した。
本を数冊買い出る時もジロと見られて、女が何しに来やがった。て感じ
がすごくした。大阪はまだまだ男社会や。と感じた。その後も懲りずに
一度行ったが、コロナの頃で椅子は無く口の悪いおやじ等も姿が消えて
いた。レジですごい量の本を買ってる若い女性がいて誰だろ?と思った
が、後で小鉄さんだとわかる【チエちゃんの猫からつけたのかな?)
その時はまだ知らなかった。古本屋ができる程いつも本買ってる。
まぁ時代も変わるんですな。