十月の連休になるが、雨ふりに。今年は連休初日に台風や大雨の日が多い気がする
な。古本市もあるが初日の金曜が結構な雨の日、やる側にとったら涙雨だろう。
神戸東灘も九日は、だんじりが三年振りにあるが雨模様でやるのかどうか。天気の
神さまは何だか機嫌が良くないね。その週末金曜日に野暮用があり区役所へ出かけ
た。用事は、すぐ済んだので住吉のJ堂へ寄り本をみてたが雨の中出かけたせいも
あり体が立ってるのがしんどい。少しだけいて本を二冊ペイペイで買う。その一冊
が「ガケ書房の頃」山下賢二(ちくま文庫)。初めは夏葉社から単行本で出た時も
読んだな。山下さんは京都の左京区でガケ書房をしていて、当時あちこちで話題に
なり雑誌でも何度も取り上げあれた古書店だった。一度だけ迷いながらたどり着き
行ったが、車が壁から突き出ている建物や意外に中は落ち着いてやや暗めの広い店
でミニコミ誌が沢山あった印象がある。山下店長は不在だった。今は、ホホホ座を
同じ左京区でしている。が、歩きまわって捜したが見つからずそれ切り行けず仕舞
皆が、ガケの山下君。と親しく呼んでいた。思わぬことで会えたのは七年前の芦屋
美術館庭であったイベントで、私は古本市で参加してた時にガケの山下さんが、
何故かパンをひとりで売られていた。なかなか長身のイケメンの男性で初めて挨拶
したな。えらんだ堂のブースに来て内田百ケン先生の文庫を買い、何か少し話して
笑ったのを覚えている。女性にモテそうなシャイな感じの人だった。
本を読んで、ガケ書房がずっと経営に金銭的に困っているのが意外だった儲かって
いると思っていた。十代で京都から家出して仕事を転々としていたと知り、見た
目ではわからない。なんとなく暗い感じがあるのもわかる気がしたな。自分の店を
経営するのは大変なんやなぁ。と思ったな。コロナの補助金で経営難が救われたの
も何だか意外な展開で、まぁよかったです。これから一か月、私の方は、えらんだ
堂フェアが本決まり、その用意にやることが増えている。やれやれ。ところで、
「文学界」も買ったが、芦屋神戸では「どんならん」なんて関西弁は言いません。
「どうもならん」は言いますが。大阪の方の言い方だす多分。