十二月なって、毎日のようにしんどい事があると鬱になる。ても、鬱病では無い
気分的に。そんな時に、ネット注文してた「鬱の本」が届いた。その日は朝から
どんより曇りで、午後から冷たい雨も降り暗い日で、こんな日に鬱の本とか、
読むとそれこそ、うつ病なりそうでパラと初見しただけで読まなかった。これは
落込み予防だ。うつ病つうと、好きな作家には鬱病の人が多い。吉行淳之介は
「鬱の一年」てエッセイがあり好きな本だが、四十代前半の時にひどい鬱病に
なり仕事ができなかったとある。忙しすぎるのが一番の原因だ。家の庭に穴を
掘り、セビロを燃やしているのを同居してるMが見て不安になったとか。作家は
いつも自分を外側から見る目があるので何だかしんどいのが見えるようなのだ
った。中島らもも、ひとい欝病になり仕事がすごく忙しい頃になった。アルコール
中毒にもなり、事務所の窓から飛び降りる寸前に偶然訪れたわかぎに助けられる。
その後に入院した経験を元に「今夜、すべてのバーで」を書いた。らもの本でも
一番好きな本。「優しくって、すこし馬鹿」の原田宗典もうつ病で、苦しんでい
た時に、偶然行った歯医者の高齢の歯科医の女性に、「あなた良いわよ」と
言われて気持がすうっと晴れて、うつ病が消えていくのがある。今回の本には
無かったが、出版社の点滅社も名前が何だか、うつ病ぽい感じがする。