今年も一月が終わり二月になる。まぁ今年というか去年末に脳梗塞で入院して
正月明けに退院、一月中はリハビリで家にいて一人で殆ど出かけられなかった。
思っていたより後遺症があり、右足が動きにくい歩けないて状態が今もあるし
頭がしんどい時はクラクラする。始めは二週間もしたら元に戻ってあちこち
歩いてると思っていたが、なかなか。それに私が用心深いのか医者が退院する
時に言った言葉がむかついたが絶対に病院へもどらねーよ。て意地みたいなの
もあるらしい。まだスタスタ歩けないし動くのも近くのコンビニと弁当屋さん
を足リハついでに行くぐらいだ。
家にいて本屋へも行けないので一月は一冊も本を買ってないけど、家には本は
余りたおしてるので、前に読んだ本を読みして五冊読んだ。どれも面白く読んだ
がその中に「赤目四十八瀧心中未遂」車谷長吉がすごかったな。私小説の自身の
経験した尼崎で下働きやモツ肉の串さしをし底辺の生活をした小説だ、それを
読んでから偶然と幸運でミニコミ誌を編集してた時に姫路であったイベントの
取材したいと申込み許可が出て一人で姫路まで出かけ本人に取材した。素人の
インタビューも始めてのそれこそどこの馬の骨と言われそうな私の不躾な質問
に車谷さんは丁寧にウソのない返事をしてくれて最後に目が合った時のことは
今でも覚えている。悲しい人生のどん底を知っている目の色だった。何か通じた
とその時おもったし、それから亡くなる前までお付き合いがあった。真面目な
腰の低い人で人と会うと深くお辞儀をする人だった。十年前の年賀状がふっと
片付けをしてたら出てきたな、字もその人を表すという。本物の小説家だった