十月も二十日に、今年もあと二か月と十日余りになるが夏が長くて
すごく暑かったのが、いきなりな感じで秋から初冬な寒い日がきて
着る服に困るねぇ全く。今日は請求書がやっと届き、銀行へ某公社へ
葬儀代を振り込むが、こんな札束持ったことない太い一万円札の束を
窓口に差し出すが、銀行員の兄ちゃんが通帳を出せとか何の振込か
身分証明出せとか、うるさくオレオレ詐欺の疑いを掛けられてると
思うが、葬式代です。と言うと納得される。しかしお金も多いと重い
てのを知ったなー普段、現金て持たないしね。すっきりした気持で
喫茶店でコーヒーを飲む。何故か喪主が私になり市役所で領収書を
見せたら葬祭費がもらえるそうで私の口座に振込されるとか。お金
を出したのは母親だのに、まぁくれると言うんだから手数料で貰う
ことにしよう。父親が亡くなって十日過ぎ、これで一段落した気分
で、なんだか脱力して疲れが体から、じんわり出てくる。何故か
海を眺めに行ってぼやーっとしたくて仕方無い。子どもの頃に
行った芦屋の海のさざなみの音が聞こえてきそうで少し涙が出そう
海は、とっくに埋立られて墓場のような高層団地が建っている。
村上春樹が「羊をめぐる冒険」で書いた、失われてしまった海だ。