四月の雨に降られて、桜はすっかり葉桜に。その並木路の下の信号で車が
止まっていると、風に吹かれて花びらがひらひら舞っている。
又吉直樹「月と散文」KADOKAWAを新刊書店へ行った時に見つけて、パラ
パラと読んでみると思ったより読ませて良い味が出ている。なんてえらそう
だが、今まで又吉さんの小説は「火花」だけ読んだだけだ。それも母親が、
何かの飲料の余白に書いてある文が面白いと言い、芥川賞をとりバカ売れ
してた本を買ってきて。と頼まれたから出かけて本屋で買い実家へ持って
行く前の数日で先に読んだのだ。その後も何冊か手に取って読んだのもあ
るが、この「月と散文」で、又吉さんは小説より本人言う散文の方が何と
いうか「らしい」感じがあるな。どうしても吉本の芸人のイメージが先に
あり風貌も芸人ぽい感じだったが、作家なんだ。と思う。そういや最近は
散文家て自称する人がいない、エッセイストとか書く人が多い。散文家て
好きだけどね。母親が本が読めたら、ホームへ持っていきたいが今は無理
だろう。そういやだが前の朝ドラマで寝屋川の下町の古本屋「デラシネ」
の古本屋のおやじ役で出演してたのを見た時は大受けした。はまり役
本人もしたかったんじゃないか、それに又吉さんは寝屋川が実家だから
もしかしたら本当に古本屋をするかも知れない。本の奥付をみて、あれ
角川書店は英語に名前変えたんだ、社長も違う人になってるよ。と気が
ついた。歴彦氏は例の五輪でやめたから会社も新しくしたんだろな。
歴史ある角川書店と角川一族も幕を閉じてしまった。て事になるらしい