八月も十日に、まぁ毎日暑い。台風が二つも来てすごくむあっと暑くて外に出ら
れない。家で本でも読んでようと積読本のひとつ「古くさいぞ私は」坪内祐三
をパラパラする。しかしツボちゃんの本に関わる文は、いつもすごい。神保町に
初めて一人で出かけた日から現在まで(2000)こんな人おるんかいな。と思
うよ。普通じゃない。それで私が、初めて神保町へ行った日を思いだして少し
感慨にふける破目になる。2001年の十月に東京へいき夕方にタクシーで行き
方がわからず乗り行ったが、あの大きな角の所でタクシーから夕暮れの景色が、
東京に来たーと思ったな。キラキラしてたし。禄にどこに何の店があるか知らな
いが、とにかく歩いてうわっ大きな本屋がすごくある古本屋ばっかり本屋ばっかり
と、すごく感動した。おのぼりさんかよ。自分の本好きのスイッチ入った感して
思えばそれから今みたいな古本好き道を歩くきっかけだったんだろね。何か本を
買ったけど覚えてない。二十二年前。読んでいるとまた東京行って神保町へ行き
たくなる。坪内さんには、その数年後に東京古書会館であった集まりで、お会い
したが本そのままのような人みたいだった。亡くなってしまわれ何だか今も実感
がない気がする。