なえブログ日記

大島なえの気まぐれなブログ日記

クラインの壺

三月半ばになり、いきなり春の陽気。空は晴れわたり気温も高くなる。もうす

ぐお彼岸だ。ずっと枕元に置いて音楽を聴いているCDラジカセが音が出なくな

った。何度スイッチを押してもウンともスンとも言わないてか音が出ない。

私は本も好きだが、音楽も好きで毎日、決まったCDを流してこのブログも書い

てるので音楽が無いのは寂しい。電気物て突然こわれるんだねぇ。ライフへ

行くと今年初の、生いかなごを売ってて神戸名物の、いかなごを待つおばさん

の行列ができていた。どんなに高くなっても欲しい人はいる。いかなごの釘煮

を作る風習も、漁でとれずもう無くなるのも間近だろう。私も作らなくなって

大分経つしキロ七千円もしたら買えません。でも小さな頃から食べてきたので

ひと口食べたくなるね。いかなごが始まると春が来る。て感じがする。昨日

は大阪へ歩き古書市古書店をまわった。約束していた取り置きの本があり、

その受取に行きます。と伝えていたので前日に娘と少し言い合いになり、余

り眠れず少し朝しんどかったけど、行かないとて思い朝から用意して出る。

たにまちでは結構多い人がいるし、こんなに晴れたのは始めてだ。今回は、

数年前に変死した古書店の本が遺品みたいに出されていた。まぁ古書組合の

人は皆知ってるだろうが何ともやりきれない死に方でニュースにもなった。

見てるとクラインの壺が開き暗い影をだしているような気分になっていた。

そこから取り置きの本を受取に天神橋へ行くが、ひどく疲れてきて立つの

がしんどくなる。目的の本を受け取ってホッとした頃には、何だかウルトラ

マンの胸の赤いボタンが点滅して消えかけな感じ。それで顔にしんどいと

出たみたいで話もそうでわがまま言ってしまったかなぁと少し気が落ち込む

そうなる前にさっさと消えるのにね、いつもは。しかし待っただけあり、本

は良いものが手に入る。帰りの電車が人身事故で遅れている。なかなか来な

い電車をぼんやり立って待っていると、なんだか死者の聞こえない声が壺

からささやいているような気がした。