しかしなんともなと、頭が痛くなるような事件ていつも突然起きる。新聞を開いて
コーヒーを飲む手が止まった。大阪で偽大物画家の絵版画を大量に売りさばいていた
元画商と版画家が逮捕された。名前を見て、あれもしや。とピンとくる。しかし新聞
を読めば読むほどそうとしか思えない、念の為その方に詳しい先輩にお聞きしたら正
しくその通りだった。どうしてそんな詐欺まがいな事をしたのかと言うにはお金が
欲しかったから。絵の版画はとても良くできていて、正規の手続きをしたらOKが出る
程の物だったとか。しかしそのニュースには裏がある逮捕されたKは私は全然知らない
が父親はよく知っている大阪で古本通なら誰でも知っている古書店主だった。知らな
いのは若いかそんなに古書に詳しくない人だろう。それを知って大きなショックを受
けたし今でも引きずっている。その息子が偽版画絵で大儲けして逮捕された。
私は何度もカッパ横丁の店へ行ったことがあるしマンガのB堂の主人そっくりなのに
外に出るまで笑いをこらえた事もある。良い古書を扱う古本屋らしいおじさんだった。
息子は学生の頃から店を手伝っていた。おやじの背中を見てなかったのかバカ野郎が
と怒鳴りつけたい。お金にどうかしてしまったのか。こんなことは言わない方が良い
と黙っている人もいるんだろうが、黙っているだけではダメな時もある。腹が立って
仕方ないんだよ
