五月も三分の二が過ぎる。あと十日ほどで六月だが、今月は本当に体の
調子が悪いまま良くならずに、なんだか落ち込む。一度も本屋にも行って
無いし。季節の変わり目と色々とあり疲れが、どっと出たんだろと思うが
ずっとこんなままだと、冗談でこのまま引退しかけている古本者と自称し
そう。これは某さんのプロフィールを真似たんだす誰かわかる人にはわかる。
歌舞伎界で、市川猿之助が親子心中のニュースがあった。それを見ても
歌舞伎の世界てやはり特別な家や血のつながりみたいなのあるんやろなと
思うな。私は数年前には毎年、歌舞伎を京都や大阪で観ていた。或るコネ
があり母親のお供で一緒に行き、かれこれ十回以上は観たが次第に慣れて
芝居をみるのが好きになった。猿之助も出たのを観たことがある。歌舞伎
てのも劇場に入ると何だか日常と違う世界で、普段行くことが無い人も
多いだろうと思うが、まぁ昔ながらの特別なものがある。いつも花道のすぐ
前や桟敷席が回り自分でお金も出してないのにぜい沢な見方をした。役者と
目が合うことも何度もあった。華やかな舞台できちんと芝居をすれば、私生活
で少しぐらい女遊びしたり博打や何かしてもゆるされる様なとこもあった
らしい。しかし今はそうはいかない。表舞台であるストレスも発散しないと
体がおかしくなる人もいる。歌舞伎ほど表と裏がはっきりしてるのも余り
無い気もする。
