二月も明日で十日に、今月は中国からの疫病のお陰で電車に乗ることが
無い。なんでって伝染ると困るからだ、でも今日は思い立って電車に
乗り本屋へ。気になる文芸雑誌があり読みたくなったのだな。
神戸三宮駅で降りて、新刊書店へ入り雑誌棚を見て「群像」三月号を捜す
すぐ横に二月号があり間違えたが三月号を見つけて目当ての追悼坪内祐三
橋本倫史の文を読んだ。十六年前に初めて銀座でばったり会い一緒にお酒
を飲んだことから、大阪へ行くと必ず買って食べていた水了軒の駅弁当の
ことなど。この弁当は新大阪駅の売店に売ってて私も坪内さんの書いた
ので食べたくなり買って、新幹線に乗り東京へ行く車内で食べた事があり
そうそうと思ったな。あの頃、「まぼろしの大阪」を雑誌に連載されてて
月一で大阪に来ていたと思う。大阪人が書く大阪より、ずっと新鮮で
面白かった。でも、その後は新大阪では私はカツサンドを買ってコーヒー
で車内で食べていた。新幹線に乗ってるサラリーマン風の人等は弁当も
食べないし水のペットボトルだけ持って飲んでてケチなのか節約なのか
と、よく思ったけど。前に隣に座った若いサラリーマンぽいスーツ着た
男性はカバンから缶コーヒーとクリームパン出してパンだけ食べて、
缶コーヒーは開けずに東京駅着く前にカバンにしまい、えっとなり
横を見たら目が合ったことがある。百円でも節約してクリームパンだけ
食べるんだねー。新幹線乗ってる間に弁当食べてビール飲むのはかって
楽しみだったのに。時代はどんどん節約時代なのか
まぁ今日は「群像」と「文学界」の村上春樹の最新作「品川猿の告白」
を読めてよかった。せっかく出てきたして英国屋でサンドイッチランチ
を食べながら読む。お昼をクリームパンひとつで缶コーヒーも眺める
だけで飲まずに済ます昼食?して節約してお金を使わないようしてる
会社員の人も世間には多くいるのかも。私だって普段はウィンナーと
ピーマンを焼いてご飯とで一円も使わずお昼を食べているのだ。
本屋と喫茶店は、ささやかな楽しみだかんねー