梅雨が明けたら、暑い。気温35度とか、ひえー朝のコーヒーを喫茶の
友のYさんと話しながら飲み、日曜だなぁ。と夏の空を眺める。
ふらふらと電車に乗り、さんちか古本市へ行く。ここは地下街の中に
あり冷房が利いていて涼しい。しかし中に入り、人の少なさに少し愕然
となる。人がパラパラしかおらずレジの人もヒマそうだ。さんちかも
日曜なのに人が少ない、コロナで出て来ないのだ。
こんな人の少ない古本市も久しぶりで、初日は体調悪く来れなかったが
知り合いの古書店主に聞くと、普段の半分も無いとか。大変だ
本も欲しいのが無く文芸雑誌一冊だけ購入する。その後に新刊を見て
村上春樹の新刊を見つけた。「石のまくら」だけ先に読んだ。71才
の村上さんは今も短編を書き出し続けている。私は夏になると春樹本
を毎年読むけど、今も「羊をめぐる冒険」を何度目か忘れたが読んで
いる。僕と鼠は、お互いに迷惑をかけあってきた。そして最後に鼠が
頼みごとを託したのは僕しかいなかった。それを受けて僕は何もかも
捨てて、命がけで羊と鼠を探しに行った。どうして?友だちだから。
この物語を読んでると、こんな友だちが居たら良いなぁ。と心底
思うことがある。どこか見えないものでつながっていると感じる
友だち。ふと最近の自分のことを思えば、なんだかずっと前に生き
別れになって何十年ぶりに再会した兄妹のような覚えてないが、
そういう見えないつながりがある気がすることがあった。不思議
なことは、いつも退屈を持て余している時にあるのかも。
写真は、夏にくつろぐ娘A子さん。