三月も十日、あれっ昔こんな出だしの文書いたような・・・なごり雪
は降らずおだやかな天気の日。もう二十年経つんだね、そら年取り
桝わなーみなさん。神戸でも海の近い阪神間あたりでは、毎年この季節
なると、いかなごの生(一般では新子と言う)が売られ始めて主婦の
おばさん方がそれを買いに行列ができる。男の人もいるけど、おばさん
が多い。それを鍋で甘辛く煮て家庭で作る風習が今も残っている。
この辺りでは、いかなごの釘煮。と呼ぶがここ数年,、明石から海へ
でてとれる漁が激減して殆ど売られないし値が高い。今日買物へ行き
初めて、いかなごが売られているのを見たけどキロ四千円だった。
普通にとれてた時はキロ千円で夕方なると八百円に値下げしてた。
生でその日のうちに作らないと腐るので、昼に仕事に行ってる人は
時間的に無理だし主婦もパートに出るし若い女性は作らない。中年
以上のおばさんが殆ど。しかし四千円は高すぎる三パック買ったら
一万二千円だっせ。皆さん十キロは炊くから、やめた人も多い。
もう崩壊寸前だよ。しかし生まれた時から、阪神間で食卓に今の
季節なるとあった、くぎ煮が無いのはさみしい。少しだけでも食べ
たくなるんだねぇ。これも或る意味ふるさとの味てことになるの
かなぁ。