この頃、読む本が無いので本棚を物色し前に読んだのをまた出して読んでいる。
「酒呑みの自己弁護」山口瞳(ちくま文庫)は昭和47年頃に夕刊フジに連載
していたコラムをまとめて本になったものだが、これがまた面白い。自身で大酒
飲みと言ってるし糖尿病で禁酒せよと医者から何度も言われても酒好きでやめら
れない。十五才から飲みはじめ死ぬまで飲んでいたその酒に関わる諸々の話。
夕刊フジは、駅売りのサラリーマンが会社から帰る時に買って電車の中で読んで
駅につくとゴミ箱に捨てる人が多い感じの新聞だったが、面白いコラムもある
んだねー山口瞳のあとに吉行淳之介も同じ紙面に「贋食物誌」当時は別の表題で
連載しているけど、私は好きなコラムだった。挿絵がどちらも山藤章二だった。
作者が怒りそうなのを平気でつける。当時、私は中学生で
夕刊フジは読んだこと無かったしお酒も全く飲まなかった真面目な中学生でした
弟は十六には酒の味を知ってたしタバコも吸っていた、父親が晩酌する時に一杯
どうやと飲まし弟が、ビールをおいしそうに飲んでいたのを覚えている。その
せいかどうか五十代で飲みすぎで肝臓の色が変わり健康診断で検査入院して、
三年前に脳出血で一時危篤になった。何度酒をやめろ。と医者に言われても飲ん
でいたらしい。次に脳の血管が切れたら死ぬ。と宣告されているが今も少し飲む
死ぬのは怖いが酒はやめられない。山口さんも他の人も多分同じなんだろうね
なんでもホドホドがある、大酒毎日飲んでるとやっぱダメなんだす。