七月になっても梅雨の蒸し暑さは変わらず。家でいる間は、ずっとくーらー
を入れて寝ながら「さかだち日記」中島らもを読む。この寝ころんで読むの
が一番好きだね。さかだちは鉄棒のでなく酒断ち、つまりアル中で肝炎にな
り入院しても酒がやめれなかったのが、四十五才の時に決心して酒を禁じて
いた間の日記。「今夜、すべてのバーで」は名作だと思うがその後の日記版
のようなの、らもの本では↑のと同じぐらい好きな本です。小説家と劇団の
脚本、客演に他のラジオやバンド活動等、一人ではできる許容量を完全に
超えている。でもしてしまう事務所や劇団の給料も払い結局亡くなった後は
回りの人達は仕事をやめている。らもがいたから食っていけた様にも見える
な。偶然だけど子どもの名と私は同じで稲にちなんだ名前をつけたのも、
食いはぐれが無い名にしたかったからだとか。さかだち日記の前後に野坂昭如
との対談がついている。これも面白い、中島らもと野坂先生は関西の育ちで
尼崎と神戸灘。らもさんは大阪に最後までいたが、希有な大阪らしい何でも
屋の作家だった。大阪モンは沢山いるけど、らもは特別な才能があったと思う。
七月は命日の月だ。今年も本を持って追悼のビールを飲むだろな