なんだか某ツイッターがあちこち具合悪いらしい。見れないし投稿できない
とか。知人もそうなったという。何か本人にも非難されるようなことがあり
そうな感じもするな、表向きと現実で違いすぎるとか、お金のこと等。
「本の雑誌」を創刊から発行人をしていた目黒考二(孝二ではない)さんが
肺ガンで亡くなった。七六才だった。椎名誠さんと二人で雑誌をミニコミ誌
に近い冊誌と部数で創刊したのは半世紀ほど前になるな。椎名さんに比べて
地味だが、実質の編集から本屋めぐりして配達まで全部、目黒さんがしていた
ものすごい本読みで、他にペンネームを持ち書評家や競馬評論家などの著書も
ある。五号だったか「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵」の特集号があり、」
椎名さんが目黒さんのことを書いた名文と言われている。その号を私は持って
いる。ずっと愛読者だった。二十年ほど前に東京へ行き笹塚にある会社へ訪問
してご本人と会い話したことも今となっては懐かしい。デスクの後ろに汚い
ソファがあり泊まりこんで仕事して明け方ソファで仮眠してると日記にあり、
これかぁ。と思った。「本の雑誌」の一ページ目に目黒さんの真空とび膝蹴り
があり、いつも最初に読んでいたな。スポンサーを持たない大きな力に媚び
ない本は自腹で買って読む等の精神も好きだった。二千年になって発行人を
浜本さんに譲り勇退した。何度か廃刊の危機があった、坪内さんも心配して
いた。売上不振もあるだろうし本が売れないのだし。正直なとこ、目黒さんの
いない今は主のいない家みたいな気がする。もだえ苦しむ活中者は、あの世へ
逝ってしまったのだ。