なえブログ日記

大島なえの気まぐれなブログ日記

らも忌

七月二六日は、中島らもの命日。もう亡くなって二十年になるんだ、酔っぱらって

飲み屋を出る階段で落ちて頭を打って死んだ。神戸の居酒屋だった。五十二歳。

私は、中島らもの小説やエッセイが好きで一時全冊本を集めようとしたこともある。

毎年、らも忌には夕方に、らもの文庫本を持って行きつけの店でビール飲んで本を

読み追悼する。亡くなった日も暑い日だった。昨日は、色々とうれしい事があった。

その行きつけの店に、二ヶ月少しパタリと姿を見せなかったNさんが店に入って

来てびっくり。隣に座り、焼酎の水割を注文している。どうしてたん、死んだかと

思ったよ。と言うと、脳梗塞なって入院していたと。やっぱり、二日前に退院した

ばかりだとお酒飲んでも良いんかい。この八十三のおじさんとも長い付き合いだ。

電話するなと何度言っても行かない日に電話してくるので着信拒否にしてるが、

入院中に私の誕生日が六月で、おめでとう。と電話しようと思ったと言う。あら

ましても拒否なって出ないのにメールできないし。他の昔からの友だちのような

おじさんは、こっそり涙をハンカチで拭いていた。その気持すごくわかるよ。

おじさんも私も亡くなったと思っていた。他の客にはバカにされてるが、とても

良い人なのだ。一杯おごる。生きて手よかった。他にも、うれしい事もあった

し。しんどい日もあれば良い日もある。