なえブログ日記

大島なえの気まぐれなブログ日記

立春

二月四日は立春。昨日の節分と続き、めでたい春の行事。ても今朝はどんよりした

寒い日ですね。この頃つうか今年なってから、マンガばかり読んでダラダラしてた

が、先日に口笛文庫へいき久しぶりに黒っぽい本を見つけて欲しくなって買った。

「南山寿」内田百間。昭和十五年初版の古書。この頃この手の古い本買ってなく、

家に帰って本を見てると、箱の背の糊がはがれてパカパカしていた。八十年以上前

の本だし、そんな事は結構あるしと昨日は午後からその修復しようと、娘の木工用

ボンドを借り、箱をテーブルに置いて作業しだしたら余りに下手そうに見えたらし

く、それともヒマだったのか家人と娘が出てきて定規やの紙を出してきて、ハサミ

で下張も作りすっかり楽しんで箱をきれいになおした。糊が乾くまで本を入れない

方が良いつうので、待ってる間に本を開き表題の小説を読みだしたら、旧漢字で

はじめ少し時間かかったものの途中から面白くなりスラスラ読めて、南山に寿の

意味もわかったな。昔の本の味わいもあるし百間先生の文も味わいがあって良い

なぁ。と思ったし。もう大分前だけど、一時よく読んで全部文庫で三十冊ほど

読んだと思う。なんせ数が多い。岡山の生まれで、東大独逸語科に入学するの

に東京に出てきて、夏目漱石に高校時代から作品を送ってほめられた手紙を貰

って生涯、漱石の弟子だった。まぁ有名だけどお金にダメなとこがあり質屋へ

通いつづけ借金とりに追われ続けていた。漱石先生から質屋に預けた大事な品

を利子を払うことを知らずに取り上げられそうになり相談し利子を払えとお金

を貰ったり、死ぬ前まで金策尽きてお金を出してもらっていた事も書かれている。

だから面白いのもある。久しぶりに旧い本を読んで、まんが漬けの日で小説が

読みにくくなってたらイヤだなぁと内心、心配してたのも杞憂に終わったな。

ついまた、同じような古書を集めたくなりそうな気も起きるが、こんだけ数の

ある人の本など集めたら、すごい金額になる。そんなお金は無いし。まだ早い

私には百均の本の方が今のとこ似合ってるだろ。多分。