十一月文化の日。世間は祝日で、あちこちで古本市や本のイベントが集中して
そんなの全部行ける訳ないだろ状態。今朝は、誰かに追いかけられる夢に追い
かけられ捕まりああもうあかん。と言うとこで目が覚める。なんだこれ。
大学生の頃に、知り合いのおじさんが映画会社の株主で映画の券を時どきくれ
よく映画館へ行った、タダ券なのでうれしかった。学生の小遣いでは映画代は
少し高いし、いや社会人なってからも少し高い。今も。二枚あったので、当時
付き合っていた神戸大学の青年と神戸国際松竹へ行ったが、その時にしていた
のが「砂の器」と「鬼畜」だった。よく、そんなのデートで観に行くよ。二本
立て後の鬼畜なんか、すごく暗い。緒形拳が愛人との間にできた男の子を連れて
日本海の方へ捨てに行く前夜に、旅館でお酒飲みながらひとり愚痴ながら泣く
場面にジーンときたな。終わってから、映画館を出る時に郵便局でバイトしてた
仲間もいて、見られてバイトしてる時にからかわれた。すごく暗い映画のあとは
二人とも気が暗くなり無言で別れたな。あれから映画は、ひとりで行く方が良い
て思うようなりました。集中できないし、すぐ泣くので見られるのもイヤだし。
その映画館も震災でつぶれたな。