一月十六日。結構朝など寒い日。日本海側は雪も積もっている。防寒コート
出さねば。ふとバブル時代て、どれぐらいの期間なんだろ?と思ったが、
88年から98年頃までがグラフの山の始めから終わりらしい。私は丁度その
頃の始めに、長女A子を出産して次女K子が三年後に産まれたので子育てとか
ですごくしんどい時期なせいもあり、自分だけで動けないし本屋へもいつも
小さな子連れでしか行けなかった。母は仕事してて子守などしてくれた事が
無いし。二人目を出産するのに入院中も全然、長女を預かってくれず情けない
思いをしたしね。なのでバブルて実感が無いんだが、矢鱈にわか金持気どりの
様なのが多い時代やったな。と思ったな。しかし世間は浮かれて何でもモノが
売れて仕方ない頃だったらしい。村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」は、
バブル時のことを書いている。北海道の小さなホテルがのし上がった大きな力
に圧し潰されそれがきっかけに、ホテルに泊まった三十代の脳みそが固まりか
けてる男性と母親にふりまわされ登校拒否になった少女との出会いから始まる
バブルとは書いてないが、その時代だし始まりは83年3月から。おかしな、
きっかけで二人は東京に戻り一緒にハワイへも行く。そして最後は・・・は、
本読んでくださいね。もう何回も読んでるが飽きることが無い。本は確か、
すごく売れて売上1位連続が続いたよう思う。よく本も売れたんだね。次女
を妊娠中の時に「ノルウェイの森」が記録的に売れて、買えずにいたら家人
がその二冊を入院してた部屋に持ってきたので、こっそり読書灯を夜中まで点け
てべッドで点滴しながら読んだな。途中、点滴の袋を替えにきた看護婦さんに
見つかったが何も言わず見逃してくれた。辛い時期最中で、デパートの屋上で
雨のなか僕とミドリが抱き合うところでボロボロ泣いたな。病室はひとりだけ
で、世の中でひとりきりで本読んでいる気分になったな。今の方が、ずっと良い。