なえブログ日記

大島なえの気まぐれなブログ日記

まだまだな話

連休も後半。コロナ自粛の連休はしんどいですねぇ。緊急事態宣言は延長に

なり五月末までと。それまで長い。飲食店はどこも営業できず悲鳴を上げて

いる。それで、ふと某有名ホテルのレストランで料理長をしているSさんの

ことを思いだしていた。

 Sさんは中学卒業してから九州から関西に出て、あちこちのレストランで

修行して現在は神戸の有名なホテルのレストランで十五年以上料理長をして

いる。知り合いになったのは、近所の飲み屋で何だか知らないが随分と気に

入られて話しをしてる流れで、うまいメシ食いに行こう。となりタクシー

を呼んで一緒に乗って某店へいき、メシとお酒をおごってくれた。別に

それだけで私は先に帰った。Sさんはお金の羽振りもよく仕事も朝まで仕事

とかあり、それに彼女もいて一緒に来てお酒を飲んでいた。年上の可愛い

女性だが一度カウンターで隣に座っていて、ちらちら見られたりSさんに

お金をポケットから出させてカウンタの上に出した百円玉までカバンに入れ

てたのを見たりした。ふたりは夫婦では無いとその後にわかったが、どう

でも良いこと。その後にコロナが席巻して緊急事態宣言が出てホテルは

ガラガラでレストランも休業になる。Sさんと彼女も少し来ないなと思って

いたら、十日ぐらい前に四人組の男女(かなり年配)が入って来て、その

中に彼女がいて隣の男性とお酒を飲んでいた。それを見ていると、じわっ

とムカムカして来るものがあり店を出て思わずSさんに電話して今、彼女

が来て別の連れとお酒飲んでるよ。と言い、Sさんまたご飯食べに連れて

いってよ。と言ってしまった。Sさんは余り元気なさそうに、そうだね。

と言い電話を切った。別に、一緒にメシ食いたいわけじゃないが彼女が

Sさんが仕事がある間は百円玉まで無心して欲しがるのに、仕事が無いと

すぐ別の男連れてくるのが黙って見てられない気持になったから。

もうダメかも知れないし仕事もこのまま失くすかもと思ったころ、また

Sさんが一人でカウンタで座って飲んでいて、入ると手を振り座ると

前の不精髭面でなく元気そうな顔になって笑顔であいさつしていた。

彼女はいない。まだホテルは休みだけど給料は出てる、コロナが過ぎれ

ば店でまた仕事するし、その時はまたメシ食いに連れて行くよ。と言い

ほんとだねと返事する。なんだかホッとした。

 まだまだ終わりじゃないよ。